バックハンド 硬式とソフトテニスの違いと移行のコツ
- 2018.06.24
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こんにちは、なまけものです。本日は私自身が苦しんだ(正確には今も苦しんでいますが、、、笑)バックハンドについて書きたいと思います。
私自身ソフトテニスを約8年、硬式テニスを10年くらい続けていますので、硬式に転向したときに悩んだことを含めてご紹介できればと思います。
そもそもソフトテニスの打ち方をしてはいけないの?
ソフトテニス→硬式へ転向したときに最初に思ったのがこれでした。
周りの先輩はしきりに両手バックハンドを勧めてきたのですが、慣れた打法が使えるのであればそれが一番です。
で、私の結論を申し上げると、「できるなら、軟式の打ち方のままでよい」です。
実際、軟式と同じ握りで打っている人はいますし、それで勝てている人もいます。(女子プロのエナン選手とかはまさに軟式のような握りをしているように見えます。)
軟式打ちの利点は、ソフトテニス時代に養った感覚をそのまま生かせることです。咄嗟の時とかに生きてきます。
一方、高い打点が苦手だったり、スライスが打ちにくくバリエーションが少ないなどの欠点もあるように思います。(あくまで私レベルの経験談になりますが)
プロを目指すような人なら変えた方がいいとは思いますが、アマチュアレベルであればそのままでもいいのではないしょうか?
ちなみに、軟式の打ち方で硬式に転向するには壁があります。
まず、軟式と違い、硬式はボールも固く、ラケットとの接触時間が短いです。
私のスイングはインパクト後にボールを持ち上げるようだったみたいで、接触時間が短い硬式ではネットが多発してしまいました。
なのでこの点を克服できるのがまず第一条件になります。
加えて、肘などにかかる負担が大きくなることです。私は上記を克服するように頑張って練習していたら、寝る前にひじに痛みが出てしまい、それから両手への転向を決めました。
上記を克服できるのであれば私は軟式と同じ打ち方を硬式でやってもいいと思ってます。
軟式経験者が両手バックハンドをマスターするには?
さて、それでは軟式経験者が両手バックハンドに移行するにはどうすれば良いのでしょうか?
私が長年(といっても10年程度ですが)練習する中で、「これだ!」と思ったのが下記のものになります。
まずは、「イメージを作る」ことが大切です。ソフトテニスをやっていては学ぶことのない打ち方ですので、どのように動けばいいかイメージを構築することが重要です。
身近な人、プロの人誰でもいいのでバックハンドの打ち方を目に焼き付けてください。
最近はYouTubeなどで簡単に動画が見られるので、錦織選手のバックハンドなどをお手本にすると良いでしょう。
続いて「実践」です。まずは振ってみたり、実際にボールを打ってみましょう。おそらくうまく打てないと思うので、「非利き手主導で振ること」、「打点は軟式の時より少し遠目にすること」、「右ひじを支点に腕を回転させること」の3点を意識してみてください。
「非利き手主導で振ること」は、打球にパワーを出すためです。両手バックハンドは振ってみるとわかると思いますが、片手に比べ身体の動きが制限され、中々ボールに力が伝わりません。それもそのはず、制限されている利き手側の身体しか今まで使ってこなかったのですから。
そこで「非利き手主導で振ること」、延いては「非利き手側の筋肉(背中などの胴体部分含め)を使うこと」が重要になってきます。この感覚を養うための練習が以前ご紹介した「消しゴムを使った素振り」になります。
やり方は簡単で、利き手とグリップの間に消しゴムを挟んで素振りをしてみてください。実際にボールを打ってもOKです。
実際にやってみるとわかると思いますが、消しゴムを間に挟むと、利き手にほぼ力が入りません。なので、どのように身体を動かせば良いか、きっかけを掴むのに打って付けです。
また、身体の使い方を習得するには、「非利き手でのフォアハンドストローク素振り」も効果的です。利き手と左右対称になるように、鏡等で確認しながらゆっくりやるのがポイントです。
「打点は軟式の時より少し遠目にすること」は、スムーズにスイングするために必要です。
例えば右利きの方で言うと、身体の左側のものを掴むときに、右手よりも左手の方が遠くまで掴めますよね?つまり自然と両手打ちの方が打点が遠くなるのです。
言われてみると当然なのですが、これに気が付くのに私は10年近くかかりました。(あまり練習しなかったのもありますが。笑)
これができるようになると、ボールに力が伝わるのが実感でき、バックハンドの苦手心がかなり解消されました。
素振りの時から意識したり、真上から落とすだけの手出しで練習することで、感覚を養ってみてください。ボールとの距離が遠すぎて空振りしたり、フレームに当たったりするなど極端に練習するのも感覚を掴むのに重要です。
「右ひじを支点に腕を回転させること」もソフトテニス経験者だからこそ意識した方がよいポイントです。軟式は右肩を支点に振るので、この感覚のまま両手バックハンドに移行しても振り抜きが甘いままになってしまいます。そのため、素振りの段階から「右ひじを支点に腕を回転させること」を意識してみましょう。きっと振り抜きが鋭くなるのを実感できるはずです。
スムーズにスイングができるまで、素振りを続けてみましょう。中々感覚がつかめない場合は鏡や動画で自分のスイングを確認したり、超スローで振ってみたりするのも各動作の確認になるのでオススメです。
最後に
今回はソフトテニス→硬式テニスで悩む大きなポイントである「バックハンド」について、私自身の経験を含めてご紹介しました。
私は大学でソフトテニスのサークルがなかったため硬式テニスへ転向しましたが、バックハンドがずっと苦手でシングルスは敬遠していましたし、ダブルスもバックは全部ロブで逃げていました。
中学の多くではまだ硬式テニス部がないため、ソフトテニス→硬式テニスへ転向する方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事が、そのような方の参考になれば幸いです。
ではでは。
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